大津通から一歩奥まった閑静な住宅地。学校跡地という約10,000m2の敷地を得て、
私たちはこの地に美しい景観を生み出す「杜づくり」という思想を掲げました。
それは、四季の移ろいを鮮やかに映し出す日本の原風景を再生し、暮らしと自然との距離を見つめ直すこと。
毎日を自然の中で過ごす気持ちよさ、都市生活に求められる快適性を追求しながら、地域の方々の暮らしをも癒し、
街の新しい財産となるような環境を創造します。
「グランドメゾン熱田の杜」の杜づくりには、人・地域・地球に視点を置いて積水ハウスが取り組む“5本の樹”の思想が活かされています。地域の気候・風土に合った在来種を厳選し、「3本は鳥たちのために、2本は蝶のために」という思いをこめて、小さな生き物たちが歓んで集まる木々を植栽。住まいの中に小さな自然をつくることで、大人は懐かしい風景に癒され、子どもたちの自然と共に生きる心を養います。この取り組みは、一人ひとりが豊かな暮らしを紡ぎながら、美しい未来の地球をつくるサステナブル社会の実現に大きく貢献しているとして、「2006年度グッドデザイン賞」(新領域デザイン部門)を受賞しました。「グランドメゾン熱田の杜」の植栽計画は、“5本の樹”の思想に習う常緑樹、落葉樹の中高木を織り交ぜた約500本。
敷地緑化率約20%を実現しています。“5本の樹”からはじまる杜づくり。それは、世代を超えて「残したい」と望まれ、鳥や蝶が訪れる地域の生態系の一員となる環境の創造。地球にとってすこやかな存在であるとともに、歳月を重ねて愛され続けるかけがえのない杜をつくります。
メインエントランス、駐車場棟、自転車置場から各棟へ、人の動線に合わせて植栽をレイアウト。敷地内どこを歩いても緑を感じることができる、大らかな風景を創出します。膨らみはじめた花の蕾に季節の移ろいを知り、木々にできた小さな実に親子の会話が弾む。人と自然が共に生きる、グランドデザインを描き出しました。

共用棟のセキュリティを高め、周辺環境と調和を図る分棟型配置を採用。敷地全体を木々で包み、街並みに緑の風景を描きます。外観デザインは、ホワイト、ベージュ、ブラウンのアースカラーを基調に、バルコニーのガラス手摺りとマリオンにより各棟のデザインを統一することで全体の一体感を創出。さらに、ひな壇形状が生むリズミカルなスカイラインが、建物のボリュームを感じさせない軽快さを表現しています。高層のガーデンフォレストD棟は、落ち着いたカラーによる基壇部、各棟デザインの基調色による中間部、バルコニーデザインに反射系のガラスを用いた頂部の三層構成とし、遠景からの眺めと低層の景観に配慮しています。